イベント

「つくし紫」文化塾2016
柳原白蓮の〈戦後〉
~九州再訪と平和運動~


2017年2月11日(土 ・祝 )
時間: 開場13:30 開演14:00

 柳原白蓮が再び福岡の地を踏んだのは1953(昭和28)年10月、出奔以来32年ぶりの事でした。彼女が九州を去ることになった「白蓮事件」は今もたいへん有名ですが、事件以後の白蓮についてはあまり知られていません。宮崎家に入ってからのその後の暮らしが、再び試されたのが〈戦後〉です。彼女の後半生は、その挫折をいかに乗り越えていくかに賭けられました。深い挫折を経験した白蓮の九州再訪の足取りをたどりながら、白蓮を再び輝かせた戦後の活動についてご紹介します。




会場
筑紫野市文化会館 2階 多目的ホール
講師
井上洋子
 福岡県若松市(現北九州市)生まれ。九州大学文学部を卒業後、梅光女学院大学大学院博士課程修了。福岡国際大学教授を経て、福岡県人権啓発情報センター館長。編著書に『五足の靴百年―南蛮文学の誕生とその広がり―』(野田宇太郎文学資料館)、『サークル誌時代―労働者の文学運動』(福岡市文学館)、『西日本人物誌20/柳原白蓮』(西日本新聞社)など。論文に「石牟礼道子初期短歌のころ1-5」(『ガイア』連載)他。
チケット料金
【全席自由】
一般 1,000円(当日1,500円)
ペア 1,500円(当日2,500円)
高校生以下無料(要入場券)
※未就学児入場不可
チケット発売日
平成28年12月11日(日)
チケット取扱い
筑紫野市文化会館
筑紫野市生涯学習センター
※文化会館のみ電話で予約を受付ます。予約後2週間以内に文化会館にてご購入ください。
(TEL092-925-4321 受付時間9:00~17:00/休館日 火曜、12/29~1/3)
※前売チケット完売の場合は当日券の販売はありません。
主催
公益財団法人筑紫野市文化振興財団 筑紫野市文化会館

イベントのご報告

『白蓮事件』で知られる情熱の歌人・柳原白蓮の後半生を、国文学者の井上洋子先生に語ってもらいました。36歳で一緒になった社会運動家の若き夫を経済的に支え、二人の子をなし、銃後の母として励み、長男を戦争で失った悲しみと後悔から戦後は平和運動に努めた白蓮。81歳で亡くなるまでの一人の女性の真っ直ぐな生き様に、130人余の受講生から「大変内容の濃い講演会だった」「白蓮のことはよく知っていたつもりだったが、女性として母として妻としての悩みや世界的な女性の在り方にも思いを致していたことを知った」「平和運動家としての白蓮を知って驚いた。壮絶な生き方に感動!」などの感想をいただきました。